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梅雨時の「洗濯物の嫌な臭い」対策

2024.06.06

梅雨時の「洗濯物の嫌な臭い」対策

目次

IKEUCHI ORGANICの阿部です。

洗濯物の生乾き臭に代表される臭いの対策について、特にこれからのムシムシ・ジメジメする梅雨時になると気になる方が多いのではないでしょうか。

臭いのモトとなるのは雑菌です。これをゼロにはできませんが、雑菌が好まない環境をつくることはできますので、ご家庭で実践できることをいくつかご紹介させていただきます。

洗濯槽や浴室乾燥機をまずチェック

洗濯物の臭い対策について、みなさんだいたい洗剤の種類や香り付けなどに関心を持たれるかと思いますが、臭いのモトとなる雑菌が空気中の他、どこからやってくるのか?を考えると、多くの場合は洗濯槽の中や、浴室乾燥機のダクト内だったりします。

ですので、洗剤を変えたり、洗濯方法を変えたとしてもそこに雑菌の棲み処がある限りは、臭いのモトはなくならないことになります。

お洗濯方法を見直す前に、以下の二箇所をチェックして掃除をしてみると有効かと思います。

・洗濯槽をキレイにする
・浴室乾燥機ご使用の場合は、吹き出し口や経路の掃除をする

 

湿度を下げて、雑菌が好まない環境をつくる

臭いのモトとなる雑菌は、温度・湿度が高く、空気対流が少ない場所を好みますので、そういうところにたくさんの仲間と一緒に住んでいて、他にも棲家がないか探しています。

人間が生活するのに快適な温度は雑菌も同じことですので、生活する際の温度を雑菌が棲みにくくするまで下げる(あるいは上げる)ことは現実的ではありませんので、温度についてはどうすることもできません。

しかし、湿度を下げることはできます。加えて、空気対流を起こし、洗濯物が濡れている時間を短くすれば、ある程度は雑菌の繁殖を回避できます。

 

①洗濯機のフタは、使用後は開けて洗濯槽内を乾燥させる

まず洗濯物を洗う洗濯機に雑菌が棲まないようにするには、ご使用後は洗濯機の中が濡れた状況ですので、縦型、ドラム式双方ともに洗濯機のフタは開けた状態で洗濯槽内を乾燥させるようにすると、かなり症状は改善するかと思います。

 

②濡れた状態のまま洗濯物を洗濯機内に放置しない


洗濯物は汗などで濡れていたりしますので、濡れたままの状態で洗濯機の中に入れてフタを閉めていると確実に洗濯機内で雑菌が繁殖します。

これでは先ほど行った洗濯直後に洗濯機のフタを開けて乾燥させていても、濡れた状態の次の洗濯物が入ることによって、元の状態に戻ってしまいます。特にタオルなどは、濡れた状態のまま洗濯機に入れずに乾かしておくか、外気に触れさせないよう浸け置きしておくか、いずれかの方法で雑菌の繁殖を抑制することができます。

ここでも肝心なことは、「濡れた洗濯物が外気に触れる時間を短くする」ことです。

 

③乾燥機を使用して早く乾かす


ここでも「濡れた洗濯物が外気に触れる時間を短くする」ことが有効で、早く乾かすことによって雑菌の繁殖確率は低くなっていきます。

そういう意味では、乾燥機の使用は非常に有効です。乾燥機内は高温になりますので、雑菌の繁殖確率は非常に低いです。

乾燥機がなく、雨の日で部屋干しをせざるを得ない場合は、空気をまわすことで改善が可能です。サーキュレーターや扇風機を使って、洗濯物を干している場所の空気対流を良くすることで乾くまでの時間を短くすることができます。

 

お洗濯時の注意事項

洗剤や柔軟剤を変えることより重要なことは、「すすぎ残しを減らす」ことで、「洗剤類の残留物を減らす」ことです。すすぎ残しは洗剤類の残留成分が繊維に残っている状態なので、これが雑菌の餌になる場合があります。

よってお洗濯の際は、以下のポイントに注意してみると、雑菌の繁殖確率を減らすことができます。

・洗剤の使用は控え目にする
・洗濯時の水の量を多くする
・すすぎ回数を増やす

特にドラム式洗濯機をお使いで、「すすぎ0回」洗剤をお使いになっている場合は、水量を増やすこととすすぎ回数を増やすことを試みてください。今までとは仕上りが変わるはずです。

不特定多数の人が使うコインランドリーは汚い?

これもよくお受けするご質問なのですが、コインランドリーの洗濯機や乾燥機は、自分が使う前に、どんな人がどんなものを洗ったかわからず抵抗がある、と仰る方が一定数いらっしゃいます。

確かに、情緒的な部分では、抵抗がある方はいらっしゃると思います。しかしちょっと俯瞰してみると、コインランドリーの洗濯機も乾燥機も非常に稼働率が高いので、「濡れたまま数日放置されている」ということがありません。

一日24時間内で5回以上は稼働しているのではないでしょうか。

ということは、週一回程度動いているご家庭の洗濯機よりは雑菌が棲む確率が低いと言えるのではないでしょうか。加えて乾燥機については、洗ったものを高温で一気に乾かす機械なので、ご家庭用の乾燥機と比較して乾燥時間が圧倒的に少ないです。

ということは、これも雑菌の繁殖余地が少ないと言えるのではないでしょうか。

梅雨時や洗濯物が大量に出た場合は、コインランドリーの活用も非常に有効な手段であると考えます。

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阿部哲也

記事を書いた人

阿部哲也

IKEUCHI ORGANIC 社長。1991年、慶應義塾大学を卒業後、証券会社に入社。小売チェーン店へ転職し、販売促進、新業態開発、基幹システム導入に携わり管理部門取締役を経て退職。2009年にIKEUCHI ORGANIC株式会社に入社。2016年6月より代表取締役社長を務める。