1953年創業、今治タオルの専門店IKEUCHI ORGANICのスタッフが、商品のご紹介や日々の洗濯、お手入れ、メンテンナンス方法などタオルのお役立ち情報のほか、オーガニックコットンの生産現場や今治本社工場での環境に配慮した取り組みなど、ものづくりの背景をコラムでご紹介しています。
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テーマは圧倒的なライブ感。『IKEUCHI ORGANIC OPEN HOUSE -LIVE TOUR 2024-』を開催
2024.11.08
目次
今治本社工場にお客様をお迎えし、私たちのものづくりの全てをお見せする、毎年一日限りの特別なイベント『IKEUCHI ORGANIC OPEN HOUSE』。
2024年の開催日は10月26日(土)。
終日雨模様の予報でしたが、当日の天候は良好で、過ごしやすい一日に。
満員御礼の中、多くのお客様を今治にお迎えし、工場は熱気と活気に包まれました。
お客様に感じていただきたいのは、圧倒的な“ライブ感”。
まるでミュージシャンのライブさながらに、職人たちのこだわりや技術を、お客様に体感していただく。
そんな想いを込めて、今回のオープンハウスからは『LIVE TOUR』というサブタイトルを新たに冠しました。
はじめましての方も、お帰りなさいの方も
今年も集合場所は松山空港。
代表の池内や社長の阿部がパネルを掲げ、お客様を到着ロビーで出迎えます。
今回は初参加の方が例年より多く、「この日を楽しみにしていました!」という声があちこちで聞かれました。
お客様の年齢層も幅広く、ファミリーでのご参加もありました。
松山空港でバスに乗り込み、本社へ行く途中でランチタイム。
今年も代表の行きつけである『ピッツェリアマルブン』で、特製ナポリタンをいただきます。
ランチ後は、再びバスに乗り、IKEUCHI ORGANIC本社に到着です。
職人たちの創意あふれる工房巡り
いよいよ工場見学のスタートです。
昨年のオープンハウス終了後、職人たちから「製造工程をしっかり伝えるために、もっと時間をかけて案内を行いたい」という声が上がりました。
その意見を受け、今年は工場見学の時間を拡大。
それぞれの工程を独立した“工房”に見立て、各工房のものづくりをじっくりと体感いただけるように変更しました。
スタッフの案内のもと、整経・製織・解反(かいたん)・縫製検品出荷と、タオルの製造工程に沿って各工房を巡ります。
工房ごとの案内内容は、職人たちがアイデアを出し合いながら決定しました。
スケジュールの合間をぬって案内の練習を重ね、前日には全体リハーサルも実施。
反省点を一つ一つ洗い出し、試行錯誤を重ねてきました。
職人の手元の作業をより間近で見ていただけるよう、スマートフォンで手元を撮影し、その映像をリアルタイムでモニターに映す試みにも初挑戦しました。
このアイデアも職人たちから生まれたものです。
検品部門では、触れるだけで商品を当てる『IKEUCHI 愛テスト』を実施。
まるでタオル版の利き酒のようなこのテストは難易度が高く、社員でも正解するのは一筋縄ではいきません。
そんな中、東京ストア店長の福山は見事に当てていました。
日頃からお客様にタオルの違いを伝えるスペシャリストとして、その実力を感じさせられる瞬間でした。
工場見学中、お客様からは職人たちへと次々に質問をいただきました。
真剣な眼差しで質問をされると、答える職人たちも自然と熱がこもります。
お客様と職人が心を通わせ、ものづくりについて共感しあう姿がとても印象的でした。
お客様からの言葉が、最大の励みに
今回のオープンハウスでは、工場見学に加えて、2つの企画をご用意しました。
ひとつ目は、社長の阿部が担当するタオルの洗濯方法ワークショップです。
洗剤や水温の組み合わせによって汚れの落ち方がどう変わるのか。
その違いを実演しながら、タオルを長く愛用いただくための洗濯のポイントを紹介しました。
ふたつ目は、代表の池内による「代表の部屋」です。
今治タオルの歴史や、IKEUCHI ORGANICの歩みなどを、池内自らが語りました。
また、オープンハウスでは、この日だけの限定商品の販売も行いました。
ランチョンマット、コースター、エプロン、ランチバッグなど、今回のオープンハウスのためだけに制作した希少な商品です。
最後は、今治本社の2階で振り返り会を開催。
職人たちもグループの輪に加わり、IKEUCHI ORGANICの好きなところや、今回の工場見学で感じたことなど、お客様の生の声を聞かせていただきました。
「職人の皆さんがとてもイキイキしている姿が印象的でした。このイベントをより良いものにしようと自ら動いている姿勢は、自分も見習いたいです」
「工場内がとても整理整頓されていて、綺麗でした。『一時が万事』ではないですが、そうした細部を見るだけでも、IKEUCHI ORGANICの誠実なものづくりが伝わってきます」
このような嬉しいお声を多数いただき、これからのものづくりへの励みになりました。
こうして、2024年のオープンハウスは大盛況のうちに幕を閉じました。
終了後は今治駅近くで懇親会が開かれ、夜遅くまで熱く語り合う姿も見られました。
また来年、今治でお会いできるのを楽しみに
この日のために、全国各地からはるばる今治まで足を運んでくださったお客様には、感謝の気持ちでいっぱいです。
オープンハウス終了後にご記入いただいた参加者アンケートには、愛あふれるメッセージがたくさん綴られていました。
1,000文字近い長文の感想を書いてくださる方も多く、それぞれのメッセージに込められた想いを感じながら読ませていただきました。
IKEUCHI ORGANICのものづくりを深く体感していただけるよう、創意工夫を重ねた今回のオープンハウス。
皆さまの心にいつまでも残るものになっていれば幸いです。
IKEUCHI ORGANICでは、これからも毎年オープンハウスを続けていく予定です。
来年もまた、今治の地でお会いできることを楽しみにしています。
記事を書いた人
イケウチオーガニック