1953年創業、今治タオルの専門店IKEUCHI ORGANICのスタッフが、商品のご紹介や日々の洗濯、お手入れ、メンテンナンス方法などタオルのお役立ち情報のほか、オーガニックコットンの生産現場や今治本社工場での環境に配慮した取り組みなど、ものづくりの背景をコラムでご紹介しています。
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一枚一枚人の手で確認する検品作業
2022.11.23
目次
お客様のお手元に届く一歩手前の工程、検品。
このセクションは機械化することが難しく、今でも1枚ずつ人の手と目を通して、タオルの品質を厳しく管理しています。
IKEUCHI ORGANICでは、パートタイマーを含む全従業員中、約3割もの人が検品業務に関わっています。
検品の工程では、以下のポイントを確認しています。
・仕様どおりのサイズに仕上がっているか
・耳、ヘム(タオルの端の部分)がきちんと縫製されているか
・織り傷がないか
・パイルが抜けていないか
・汚れがついていないか
・色ムラがないか
・ネームタグは正しい位置に付いているか、きちんと縫製されているか
これだけのポイントをバスタオルなら1枚5分ほどの時間をかけて検品を行っています。
品質管理としてのブレない目
検品出荷課担当の白石に日々の検品出荷の仕事内容について語ってもらいました。
仕事にも慣れましたが、それでも検品は難しいし、大変だと思うことが多いです。
やっぱり、完全に人の手でやってますからね。フェイスタオルはひとりで検品しますが、バスタオル以上のサイズは二人がかりで担当します。イケウチではシーツも作っていますが、キングサイズのシーツは、一枚を検品するのに本当に時間がかかります。
また、私たちのところで、「傷あり」「汚れあり」と判断したものは、出荷ができません。生産者さんたちが届けてくれたオーガニックコットンを大切にしたい私たちとしては、極力全ての商品を出荷したいのですが、品質管理としてブレない目を持たないといけません。
「これくらいであれば、いいじゃないかぁ…」と思うものもありますが、イケウチが掲げる「最大限の安全」に照らし合わせて、判断を下します。ちょっと直せば大丈夫なものは、私たちがその場で直したりもしていますが、この判断がすごく難しいんです。
そして、検品はものづくりの最後の工程なので、いろんな所のシワ寄せがきます(笑)。
特にコットンヌーボーの出荷は毎年大慌てです。タンザニアからインドを経由して届く糸の到着が遅れたり、上手い具合に織れないとやり直しになるし、ちょっと色が違うから染め直しとか、読めないことばかりです。でも、お店に並べる日にちは決まってます。なので、検品スタッフ総出で検品したり、検品したものから直ぐに出荷したりと毎年バタバタです。
みんな、時間がない中で、本当に頑張ってますよ(笑)。
検品担当は、検品したタオルを袋に入れて密封して、お店に並べられる出荷準備も行っていますが、商品をダンボールに入れて出荷できた時は、毎回「今回もなんとか間に合ったぁ…」と胸をなでおろします。
そうして、皆さんの元にお届けしているイケウチのタオル。是非、いろんなタオルを使ってもらって、自分に合うものを選んで使ってもらえたら嬉しいです!
記事を書いた人
イケウチオーガニック