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タオルのお洗濯やお手入れに関するご質問にタオルドクターがお答え!

2024.09.11

タオルのお洗濯やお手入れに関するご質問にタオルドクターがお答え!

目次

皆様から寄せられたタオルのお洗濯やお手入れに関するお悩みやご質問に、タオルドクターの社長阿部がより良い改善方法についてアドバイスさせていただきました。日々のタオルケアのご参考になりましたら、幸いです。

Q.一度生乾きの臭いがついてしまうと、何度洗濯しても、臭いが取れません。どうしたら元の状態に戻りますか?

臭いの原因は雑菌(モラクセラ菌)の繁殖ですので、その菌を除去できれば臭い問題はひとまず無くなるかと思います。その菌に手っ取り早く有効なものは「ベンザルコニウム塩化物液」※という消毒液です。別名「逆性石鹸」とも言います。これを100倍程度に希釈した溶液に30分ほど浸けこみ、その後よく濯ぐと、ひとまず臭いは無くなると思いますので、お試しください。

※ドラッグストアなどで入手できます。
※臭い(雑菌駆除)には有効ですが汚れは落ちませんのでご了承ください。

逆性石鹸を使った生乾き臭への対処方法について、タオルドクターが動画でご紹介していますので、こちらもご参考ください。

Q.黄ばんでしまったタオルはどうすれば復活しますか?

皮脂汚れかと思われますので、「煮洗い」が最も手っ取り早いと思われます。 大きめの鍋でお湯を沸かし、そこに粉石鹸を溶かし、タオルを入れてゆっくり撹拌するという方法です。(合成洗剤はお勧めできません。)

それが難しければ、40℃以上のお湯に酸素系漂白剤を溶かし、そこにタオルを20分程度浸けこみ、その後洗濯するという方法もございますが、煮洗いには劣りますので、一度で黄ばみが取れなければ何度か試していただければと思います。

※先にご紹介した動画でもやり方をご説明しています。

 

Q.一人暮らしのため、タオルだけ洗うのは難しく、絡まり防止のためネットに入れて、柔軟剤を入れずに他の洗濯物と一緒に洗っています。他のメーカーのタオルほどではないものの、1年程度使用していると、次第にゴワゴワになってきてしまいました。自宅でも出来る簡単なお手入れ方法があれば知りたいです。

ネットに入れるなど、丁寧なお取り扱いありがとうございます。 仰る通り、ネットに入れると、絡まりや、パイル引けの防止になりますので有効ではありますが、衣類と一緒に洗濯なさるのであれば、衣類の方をネットに入れていただいた方が良いかもしれません。

ゴワゴワの原因は、洗濯時に使用した洗剤などが濯ぎ不全によって落ち切らず堆積している場合がほとんどですのでネットに入れてしまうと、先ほどのメリットもありますが、タオルの場合は立体構造のため、奥まで水が行きわたらず洗い残しやすすぎ残しが出やすいというデメリットもございます。

また、できれば濯ぎは3回行っていただくと、それだけでかなり変わってくるかと思いますのでお試しください。

Q.自宅で毛染めをします。髪を染めた後バスタオルで頭を拭くと毛染め剤の色が付き落ちません。綺麗に色を落とす方法を教えて下さい。以前ハイターを使って落とそうとしたところ、タオルがボロボロに切れました。

残念ながら毛染め剤の色を落とすことは難しいです。毛染め剤や白髪染め剤、日焼け止めなどは全てハイターなどの塩素系漂白剤と同じように、「酸化反応」というものを誘発させる化学反応で「変色」させるという原理ですのでなんらかの汚れなどが付着しているというわけではなく、「変色」してしまったものを元に戻すということが出来ないのです。

ハイターによる漂白については前述の通り、塩素による酸化反応を利用して白くしているのですが、色を落とすチカラが強すぎて繊維にはダメージが加わります。繊維に与えるダメージが小さく、なおかつ色物にも使える漂白剤として「酸素系漂白剤」というものがあります。ハイターブランドで言うなら、緑色の容器の「ワイドハイター」がそれにあたります。

毛染め剤・白髪染め・日焼け止め等の付着による変色はなんともできませんが通常のしつこい皮脂汚れなどは、塩素系漂白剤よりも酸素系漂白剤の方が生地ダメージも色落ちもありませんので、お勧めいたします。

Q.タオルハンカチが好きで、IKEUCHI ORGANICさんに限らず様々なメーカーのタオルハンカチを使っています。自宅のドラム式洗濯機で乾燥までさせたいのですが、乾燥後にハンカチの端がチリチリと丸まったり、派手にヨレたりするものもあります。一方で貴社含め、いくつかのメーカーさんのハンカチはそういったことがなく、気兼ねなく乾燥させています。同じ綿素材なのに、なぜこんなに仕上がりが変わるのか不思議です。ご見解を伺えますと幸いです。

ハンカチの端の状態が二種類ありまして、周囲を細かい糸でかがったような形状のもの(当社のオーガニックハンカチ)と、端の部分を折って縫ったフチが周囲にある形状です。(当社のストレイツ220、バンブー540、オーガニック140、オーガニック960タオルハンカチ)

タオルハンカチ▲周囲を細かい糸でかがったタオルハンカチ
タオルハンカチ▲端を折って縫ったフチがあるタオルハンカチ

前者は、大きな布から裁断して取りますのでサイズの自由度が大きい代わりに、洗った後、丸まったりヨレたりしやすいです。後者は25cm×25cmというサイズの縛りがある代わりに、ヨレたり丸まったりしにくい特徴があります。

ヨレたり丸まったりしやすいのは、①生地が薄いもの、②柔らかい風合いのもの(織組織が甘い) がありますので用途に応じてお選びいただくと良いかもしれません。

写真で例示している周囲を細かい糸でかがった弊社のタオルハンカチは、生地がしっかりしているため生地が薄いものよりもヨレたり丸まったりしにくい構造となっております。

タオルのお手入れに関してまとめたnote記事も是非ご参考ください。

阿部哲也

記事を書いた人

阿部哲也

IKEUCHI ORGANIC 社長。1991年、慶應義塾大学を卒業後、証券会社に入社。小売チェーン店へ転職し、販売促進、新業態開発、基幹システム導入に携わり管理部門取締役を経て退職。2009年にIKEUCHI ORGANIC株式会社に入社。2016年6月より代表取締役社長を務める。