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タオルのお手入れ

2022.11.22

タオルのお手入れ

目次

タオルは購入から時間が経つと、ふっくら感が消えたり、ゴワゴワしてきたりと、品質が悪くなる消耗品のイメージがありませんか。でも、せっかく気に入って選んだタオルですから、長く、気持ちよく使いたいですよね。

実は、洗濯・乾燥・干し方などのお手入れ次第で、タオルの状態は使えば使うほど良くなります。私たちはこれを「タオルを育てる」と呼んでいます。ここでは、IKEUCHI ORGANICが考えるタオルケアのポイントを紹介します。

抑えていただきたいタオルケアの基本

1.洗濯機で洗濯する前に、タオルを水に濡らす

タオルのふわふわとした肌触りや弾力性をつくり出しているのは、タオル生地のパイルです。このパイルの状態に保つには、洗濯機の中でタオルを水に泳がせる必要があります。

一方、タオルは水を吸います。乾いたタオルを洗濯機に入れて水を注入すると、タオルが水を吸っていってしまい、洗濯機内の水が不足してしまいます。この状態では、タオルを泳がせることができませんし、他の衣服の洗濯にも悪影響を与えてしまいかねません。そのため、タオルだけ先に水で濡らしておいて、濡れた状態で洗濯機に入れてください。

2.脱水後に、タオルをもってパタパタはたく

脱水が終わったら、タオルを取り出し、風になびかせましょう。風になびかせることでパイルを立たせることができます。その際の動作として、以下の動画を参考にしてください。

このように手首のスナップをきかせて、勢いよくやることがポイントです。フェイスタオルでも、バスタオルでも、だいたい3・4回くらい風になびかせることが必要です。

3.過乾燥に気をつける

​​乾燥機や乾燥機付き洗濯機で乾燥が終了したら、すぐにタオルを出しましょう。乾燥が終了しても、機内の温度はあがったままの場合が多く、そのまま入れっぱなしにしておくと、タオルに含まれている水分が失われていきます。天日干しの場合も、ずっと干したままだと乾燥しすぎてしまうので、早めに室内に取り込んであげることをオススメします。少し湿っていても、タオルだとすぐに乾きます。

また、乾きすぎてしまったという場合は、タオルに水分を与えてあげることが大事です。例えば、ご自宅にあるスチーマーの蒸気をタオルにあててあげてください。

より良いタオルに育てるためのポイント

1.柔軟剤の使用を避ける

柔軟剤は繊維をなめらかにコーティングすることで洗濯後にやわらかい風合いを表現しますが、一方で繊維が水を弾きやすくなり、吸水性の低下につながることがあります。吸水性が求められるタオル類や肌着類は、他の衣類とは別に洗濯をし、柔軟剤の使用を避けることをオススメします。

2.すすぎの回数を増やす

タオルの風合い劣化の主な原因として、すすぎ不足による洗剤等の残留物の堆積があります。現在の家庭向け洗剤は「より白くなる」「汚れが落ちる」「抗菌効果がある」「香りが長持ちする」などの機能を謳ったものが多く、それらの中には繊維に何かしらの残留物を残すことによって効果を発揮させるものもあります。

当然ながら、それらの残留物は繊維に残ったままとなるため、それらが皮脂などと反応することによって風合いが硬くなったり、臭いの原因になったり、黒ずんできたりしています。

よって、可能であればすすぎの回数を増やすことをお勧めします。

3.できればお湯で洗い、洗剤は控え目に

タオル風合い劣化の原因はすすぎ残しと述べましたが、残留物が堆積していくと、もともと使用していた洗剤の量では洗濯の効果を実感しにくくなるため、使用量を増やしてしまう傾向が見受けられます。これでは残留物が蓄積していく一方ですので、洗剤の使用量は少な目にしたほうが良いと思います。

また、お湯が使える環境であれば、お湯を使っての洗濯をオススメします。寒くなってくると、食器などについた油分が洗剤だけではなかなか取れない経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。タオルに付着するのも皮脂などの油分ですので、お湯を使えば洗剤に頼らずともこれらはある程度落ちますので、使用する洗剤量も少なくて済みます。

お湯を使っての洗濯する場合は、洗剤は洗濯用石鹸がベストです。洗濯用石鹸は繊維に必要な油分を補う効果があり、合成洗剤よりもしっとりとした仕上がりになります。お湯で洗濯が難しい場合は、液性が中性の「おしゃれ着洗い用」の合成洗剤を少量使うのが現実的と思われます。

4.お風呂の残り湯は使わない

エコとしてはいいのですが、タオルを洗うということに関してはあまりオススメしません。なぜなら、湯の中に残っている皮脂や入浴剤、バスオイルなどが洗剤と反応し、タオルの風合いを損ねたり、変色の原因になる恐れがあるからです。

5.洗濯終のタオルはふんわりと折りたたんで収納

 洗濯して乾燥が終わったタオルはふんわりと折りたたんで収納してください。その際に、圧をかけてパイルをつぶさないことが大切です。それと買ってきたばかりのタオルは、早めにビニールや段ボールから出してください。ビニール袋や段ボール内の特定の物質が空気中の成分と反応して起こる変色が防げます。

 

ご自宅でのタオルケア方法を動画で紹介

IKEUCHI ORGANICの公式Youtubeチャンネルでは、社内のタオルドクターによるタオルケアを解説する動画を公開しています。

IKEUCHI ORGANICによるタオルメンテナンス

タオルケアにそこまで時間や手間をかけられない。また、タオルを長く使用するなかで、吸水性が下がってしまったり、匂いがなかなか取れない。そんなお悩みを抱えている方は、IKEUCHI ORGANICによるタオルメンテナンスを試してみてください。

ご使用いただいているIKEUCHI ORGANICのタオルやタオルケットをお預かりし、今治本社工場にてタオルメンテナンスを行い、ご購入時の状態に極力近づけてお戻しします。

IKEUCHI ORGANICのお客様の中には、20年近く使い続けておられる方もいるほど、上手にお手入れをすれば、風合い良く長持ちさせることが可能です。

ぜひ、タオルメーカーのタオルメンテナンスをご体感ください。

イケウチオーガニック

記事を書いた人

イケウチオーガニック

1953年創業、今治タオルの専門店IKEUCHI ORGANICのスタッフが、商品のご紹介や日々の洗濯、お手入れ、メンテンナンス方法などタオルのお役立ち情報のほか、オーガニックコットンの生産現場や今治本社工場での環境に配慮した取り組みなど、ものづくりの背景をコラムでご紹介しています。