IKEUCHI ORGANICの数あるタオルの中で、糸加工から検品までの全工程に一番手が掛かり、 職人たちの苦労と努力で難産の末に生まれたタオル。 手に持っていても首に巻いていても、その存在を忘れてしまうぐらい軽いタオルです。
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Vol.47
生産部長として目指す、みんなが前を向いて働ける環境づくり
企画にはじまり、整経や製織を経て、検品出荷へ至るまで、IKEUCHI ORGANICのモノづくりの全てを担う生産部。その部長をつとめるのが渡邉さんです。生産部長という仕事の難しさや、会社への想いについて語ってもらいました。
生産部 部長 渡邉
いつでも誇れるような工場にしていきたい
今治本社工場にて、生産部部長をつとめている渡邉です。
ものづくりの現場では、大小問わず、ビックリするくらい様々な問題が日々発生します。それを片っ端から全て対応し、製造ライン全体を安定させ、みんなが安心して仕事ができるようにする。自分の仕事を簡単に紹介すると、そんな感じでしょうか。
各部門には各部門ごとのプロがいるので、基本的なことは現場に任せています。ただ、現場ごとでの判断が難しい問題も発生するので、その場合は私に報告してもらい、製造ライン全体を俯瞰した上で、最終的なジャッジを下していくのが私の役割になります。
また、製造現場の環境を整えていくのも、私の仕事です。
製造業では「整理・整頓・清潔・清掃・しつけ」の頭文字をとった「5S活動」と呼ばれるものがあります。不要なものを処分し、必要なものを使いやすい場所に置き、きれいに掃除して、清潔な状態を維持することを習慣づけることを指すものです。
ただ、今治本社工場は古い設備が多く、スペースも限られています。にも関わらず、新しいタオルを次々と開発しているため、管理の複雑さはどんどん増しています。
その上で、『ISO-22000』を取得したり、商品ごとのトレーサビリティを追跡できるようにしたりと、新しい試みを次々にはじめています。設備の現実が新しい取り組みに追いつかず、「どうしたらいいものか…」と頭を抱えることも多いです。
とはいえ、そうした取り組みの重要性を私も理解しています。私自身、たとえ難しいことであっても、「これはやるべきだ」と腹が固まったら、ファイトが湧いてくる性分です。
環境を整えていくためには、職場のみんなの理解と協力が必要なので、いきなり全てを完璧にすることはできません。みんなと意見交換をしたり、時には何度も伝えたりしながら、少しずつ前へ進めています。
どんな時に見学者の方が訪れても、誇れるような。「こうした環境でつくられているならば安心だ」と思ってもらえるような工場を目指していきたいです。
IKEUCHI ORGANICへの感謝の想い
現在は部長をつとめている私ですが、IKEUCHI ORGANIC(当時は池内タオル)には縫製検品出荷の担当者として入社しました。
私は生まれも育ちも今治で、いまの会社で働く以前にも、タオル会社を2社経験しました。結婚を機に仕事から一度離れましたが、改めて就職先を探すことになり、池内タオルへ入社することになりました。
当時は子どもがまだ小さかったのですが、当時から代表の池内は子育てへの理解が高く、「子どもを優先しながら、やってくれていい」と言ってくれました。子育てとの両立を心配していた私にとっては、すごくありがたかったです。
入社したのは2003年で、入社2ヶ月後に民事再生を経験しました。当時、会社として再出発を図るなかで、多くの人が退職していきました。
民事再生後直後は、縫製検品出荷部門の社員は私ひとりで、あとはパートスタッフさんのみ。「自分がやらないといけない」と使命感を感じました。また、それまでの管理方法に対して「もっとこうしたほうがいいのでは?」と気になる点を幾つか抱えてもいたので、自分の手で変えていけると面白みを感じてもいました。
その後、自分ができることを積極的にやっていったら、任される仕事がどんどん広がっていきました。代表も私を信頼してくれて、自由にやらせてくれました。
現在でも、縫製検品出荷の部門は自分が作り上げたみたいな感覚があって、それくらい思い入れがあります。現在は生産部の部長をつとめていますが、他の人に役職を譲れるなら、縫製検品出荷に戻りたいくらいです(笑)。
みんなの気持ちを前向きに揃えていく
IKEUCHI ORGANICで働きはじめて20年以上が経っているわけですが、子育てとの両立という面では本当に助けてもらいました。
どうしても小さい子がいると、残業できなかったり、早退しないといけない時があります。そんな時でも嫌な顔をせずに、「子どもを優先しなさい」と送り出してくれる会社の姿勢はありがたかったです。
現在、今治本社工場では子育てをしながら働くスタッフが多くいますが、「誰かが休んだとしても、そこはお互い様」という感じで、協力しながらやっていくことができています。そういう助け合いの文化は、この会社の素晴らしいところです。
また、私は役職者をつとめていますが、現場のメンバーたちにずっと助けられていて、ウチの会社はいいメンバーが揃っていると感じています。
だからこそ、役職者として、製造現場で働くみんなが前向きに働けるように環境を整えていきたいです。精神的にも肉体的にも負荷なく働けているかは常に意識しているし、何かあれば相談してほしい。相談をもらったら、何とかしたいという気持ちがあります。
IKEUCHI ORGANICは新しいことに次々と挑戦していく会社なので、これからも現場に負荷をかけるようなことはあるでしょう。みんなもその必要性は理解しているので、「やらなきゃいけない」と頭ではわかっています。でも、少し文句を言いたくなる時もあります。
そんな時に会社と現場の間に入って、みんなの気持ちを前向きに揃えていく。そうした役目を担っていきたいです。
インタビュー2023年6月
取材・文/井手 桂司
フォトグラファー/木村 雄司
IKEUCHI ORGANICの人
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Web カスタマーサポート・出荷管理 石川
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セールスコンダクター/ストアマネージャー 益田
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東京ストア店長 福山