ごついタオルが好きだから
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Vol.40
入社した2000年当時と現在で、工場内の景色は全然違う
2000年に入社し、代表の池内をのぞくと、最古参の社員である加工課長の芝田さん。池内タオルからIKEUCHI ORGNANICヘと、移り変わってきた会社の歴史の生き証人とも言えます。社員として内側から見てきた、IKEUCHI ORGANICの変化について語ってもらいました。
加工課長 芝田
タオルづくりに関する様々な仕事を経験してきた
今治本社工場で、加工課長をつとめている芝田です。
主な業務は「解反(かいたん)」です。織りあがったタオル生地に傷がないか、どこかおかしなところがないかを再度チェックしていきます。
解反が完了したタオル生地は、染色工場に送り出すので、その手配も私のほうで進めていきます。IKEUCHI ORGANICのタオルの染色は、基本的に『INTERWORKS(インターワークス)』で行うため、先方と作業や納期の調整を詰めていきます。
現在はこのように後工程を担当していますが、以前はタオルの原料となるオーガニックコットンの仕入れや、糸加工の協力企業とのやり取りなどを担当していました。入社して20年以上経つため、さすがにタオルづくりに関する様々な仕事を経験してきました。
振り返ると、私が入社した2000年当時の池内タオルは、タオル会社というよりは、タオルハンカチの会社でした。工場にある織り機もタオルハンカチ向けの機械がメインで、様々な有名ブランドの受託生産を手がけていました。今では信じられないかもしれませんが、バスタオルやフェイスタオルなどのタオル類の製造はほとんどやってませんでした。
そのため、入社当時の私の主な仕事は、客先に提出するハンカチの見本サンプルづくりでした。ひとつの柄にカラーバリエーションを幾つか用意し、1色あたり数十枚のサンプルが必要ということで、その用意をしていました。タオルハンカチの受託生産は年中途切れず、目まぐるしく働いていたことを覚えています。
入社当時と現在で、工場の景色は全然違う
20年以上働くなかで、会社の変化を一番感じたのは、2003年の民事再生です。会社として再出発をする中で、受託生産から自社オリジナル中心へと舵を切ると、社長が言い出した時は本当に驚きました。
というのも、当時、自社オリジナルの第一弾である『ORGANIC 120』(当時は別名)は、年に1回か2回くらい生産する程度の細々としたものだったからです。織られている姿を目にすることは、ほとんどありませんでした。
同時に、これまでの主力商品だったハンカチの受託生産をやめてしまって、本当に大丈夫なんだろうかと思う気持ちもありました。ただ、そうはいっても私はいち従業員ですので、社長の方針に従うのみです。オーガニックコットンについての勉強もはじめました。
そうして会社として方向転換するなかで、段々とオリジナルの比率が上がっていき、受託生産がメインの会社から、自社ブランドを製造している会社へと変わっていきました。
今、私たちの工場にある糸や織られているタオル生地は、どれも真っ白です。これは原材料であるオーガニックコットンが純白だからです。もちろん販売されているタオルにはカラーバリエーションがありますが、それは織りあがったタオル生地をINTERWORKSで染色しているからです。
タオルハンカチを大量に作っていた時代は、既に染められた糸を使用していたため、工場内には様々な色彩の糸や柄がついた生地が並んでいました。そして、織りあがった生地を染色工場に送るなんてことも稀でした。そんな時代を知っているので、「よくここまで変化できたな」としみじみと感じることがあります。
自分の仕事を、一つひとつ全うしていく
IKEUCHI ORGNANICの様々なタオルに関わってきましたが、個人的に思い入れが強いのは『ORGANIC 120』です。何といっても付き合いが長いからです。
正直、自分はそんなにタオルに強い思い入れがあるほうではなくて、この会社で働きはじめたのも、たまたま親から紹介されたことがきっかけです。タオル職人に憧れがあったとか、今治タオルの未来に可能性を感じたとかではありません。
タオルについて何も知らない状態で入ってきて、ある程度のことはできるようになって、気がついたら長く働いていたというのが正直なところです。だから、「働くなかで、やりがいを感じる瞬間は何ですか?」とか聞かれたりすると、逆に困ってしまいます(笑)。
でも、私たちのタオルを愛用してくださるお客さまがいて、わざわざ今治の本社工場まで足を運んでくださる方がいます。そうしたお客さまの姿を見ると、「自分たちはそれなりのものを届けられているのだな」と自信を持つことができます。
タオルづくりは細かいことが多く、ひとつひとつ丁寧にやっていくことが大切です。これからも、しっかりと自分の仕事を全うしていきます。
インタビュー2023年6月
取材・文/井手桂司
フォトグラファー/木村 雄司
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