私が初めてイケウチオーガニックのショップに入った時に、1番に目に留まったタオルがストレイツでした!三種類の異なる素材で表現された瀬戸内海の波模様が他に見ないし、地元を感じられて好きです。色展開もたくさんあり、気分によって選べるのも魅力的だと思います。
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Vol.41
自分たちのタオルを多くの人達が注目してくれる驚きと感動
今治タオルを織る職人に子ども時代から憧れ、高校卒業とともにIKEUCHI ORGANICへ入社した石丸さん。最年少の製織担当として長い間働いてきましたが、現在は後輩ができ、教える立場となりました。職人として着実に成長を続ける石丸さんに、今治タオルへの想いやこれからの抱負について語ってもらいました。
製織担当 石丸
タオルを織る仕事に幼い頃から憧れがあった
今治本社工場で、製織を担当している石丸です。2013年に入社したので、今年で10年目を迎えます。
タオル職人として働きたいと思った最初のきっかけは、父の影響だと思います。私は生まれも育ちも今治ですが、父がタオル会社で働いていたため、幼い頃からタオルをつくる仕事に興味を持っていました。物心がつく頃には、タオルが今治の名産品であることを知り、タオルの仕事をより知りたいと思うようになりました。
子どもの頃の記憶で鮮明に覚えているのが、小学校の社会科見学でタオルの製造工程を見た時のことです。はじめて目の前で見る織機はとても綺麗で、目を奪われました。
そんな子ども時代を過ごしていたため、いつしかタオル職人に憧れを持つようになり、高校はものづくりを学べる学校に通いました。そして、卒業と同時に、IKEUCHI ORGANIC(当時は池内タオル)に製織担当として入社しました。
IKEUCHI ORGANICのことは就職活動をするまで知りませんでしたが、環境に最大限配慮したものづくりや、オーガニックコットンにこだわる企業姿勢に惹かれました。そして、実際の商品を見て、「こんなタオルを自分の手で織ってみたい」と思いました。特に『ストレイツ220』は私の中で一番のお気に入りです。
当時、IKEUCHI ORGANICは新卒入社はかなり久しぶりだったようで、ベテランの製織担当の職人の中に、新人が一人だけ混じっているような状態でした。糸の種類を覚えるところから始まりますが、私たちの会社で扱うオーガニックコットンは全て真っ白なので、最初はどれも同じ様にしか見えなかったです。
丁寧かつ迅速にを実現していく難しさ
製織の職人としてゼロから出発しましたが、先輩職人の方々が仕事を丁寧に教えてくれました。特に、阿部さんと今は縫製検品出荷課に異動された松本さんには、頭があがりません。一つひとつの作業のやり方や手際よく行うためのコツを、何度も噛み砕いて説明してくださって、本当にすごく助けていただきました。
以前は、作業する際には必ず隣に職人の先輩がいて、教わりながらやっていましたが、今はひとりで様々なことを任せてもらえるようになりました。後輩もでき、教わる立場から教える立場へと変わりました。少しずつですが、製織担当として独り立ちできてきているのかなと感じます。
また、今治タオル工業組合社内検定の2級に合格できたことも、自分の中で小さな自信になっています。次は1級の取得に挑戦していきたいですし、製織などのマシーンの構造についての知識ももっと深めていきたいと考えています。
ただ、どんなに知識や経験を積んでも、製織の仕事は一筋縄にいかないことばかりです。同じタオルを同じ織機で織るにしても、その日の温度や湿度の影響で織機の調子が変わってきます。また、些細なミスで規格外品が出てしまう可能性があるため、作業中は少しも気を抜くことができません。
丁寧かつ迅速に。職人として、どうやってこの両方を実現していくかをすごく考えるようになりました。細い糸を人の手で機械に繋いだりと細かい作業が多いので、ミスを極力無くそうとしても、どうしてもミスが起きてしまうことがあります。
阿部さんのような熟練の職人の動きを見ていると、まさに丁寧かつ迅速が体現されていると感じます。もっと勉強して、経験を積んで、職人として成長していきたいです。
自分たちのタオルが注目されることへの喜び
製織担当の一員として働いていますが、しばらくの間最年少だったこともあってか、テレビ番組への出演など、なかなか経験できないことを沢山させていただきました。
今治タオルの若手職人として『サラメシ』に取材いただいたり、『めざましテレビ』の企画『日本つながるプロジェクト』にランナーとして参加したり。テレビ取材で松岡修造さんが今治本社工場にお越しいただいた際には、カメラの前でタオルの製造について案内させていただきました。
本当に私なんかでいいのかなと悩むこともありましたが、取材をいただく度に、「こんなにもIKEUCHI ORGANICは注目されているんだ」と嬉しさが湧いてきました。『日本つながるプロジェクト』にランナーとして参加した際、私の一番のお気に入りである『ストレイツ220』を巻いて走ったのはいい思い出です。
また、『今治オープンハウス』を通じて、ファンの方々と交流させていただくことも貴重な機会です。ものづくりの現場に興味をもってくださって、わざわざ今治にまで足を運んでくださるファンの方々の姿を見ると、自分の仕事を誇らしく思うことができます。
もともとタオル職人の仕事に憧れをもっていましたが、世の中から評価されているタオルに自分が作り手として関われているという事実は、大きなやりがいとなっています。
IKEUCHI ORGANICを背負えるほど、知識も実力も自信もまだまだありませんが、製織担当の一員としてこれからも精進していきたいです。
インタビュー2023年5月
取材・文/井手桂司
フォトグラファー/木村 雄司
IKEUCHI ORGANICの人
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Vol.56
お店に足を運んだ感覚で、オンラインストアを利用いただきたい。
オンラインストアに寄せられるお客様のご要望やご相談に寄り添うカスタマーサポートや出荷管理を担う石川さんにお話を伺いました。
Web カスタマーサポート・出荷管理 石川
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Vol.54
全てのひとに明かりや希望を感じてもらえる、そんな場所でありたい
セールスコンダクター兼ストアマネージャーとして両ストアの責任者をつとめる益田さんに、ストアが目指している姿について語ってもらいました。
セールスコンダクター/ストアマネージャー 益田
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Vol.52
タオル選びを通して、お客さまの「好き」を一緒に探していきたい
東京ストア店長をつとめる福山さんに、IKEUCHI ORGANICとの出会いや、どんな想いをもって店頭に立っているのかを語ってもらいました。
東京ストア店長 福山