初めて使ったときとても感動しました。 とても軽いのにふわふわしていて吸収もよく、洗濯もかさばらないところがお気に入りです。
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Vol.42
同じ作業を繰り返すように見えて、毎日が発見の連続
タオルを織り上げていく工程を「製織(せいしょく)」と呼びます。職人の世界とも呼ばれる製織の仕事に未経験で飛び込んできたのが、製織担当の一員として働く藤田さんです。三人のお子さんの母親でもある藤田さんに、製織の仕事について語ってもらいました。
製織担当 藤田
自分のできることをきっちりやっていく
今治本社工場で、製織を担当している藤田です。
以前はパートタイマーとして別の仕事をしていましたが、正社員として働きたいと思っていたところ、IKEUCHI ORGANICの製織の求人をたまたま発見し興味を持ちました。
それまで工場で働いた経験はありませんでしたが、目の前の作業に黙々と集中することが好きなので、案外向いているかもしれないと思いました。
ちなみに、当時、IKEUCHI ORGANICのことは全く知りませんでした。今治で暮らしていると、冠婚葬祭の度にタオルをたくさんいただきますが、タオル会社を意識したことはありませんでした。応募にあたって会社について調べると、環境への意識がものすごく高い会社であることを知り、「こんな会社が今治にあったんだ」と驚いたことを覚えています。
入社後最初の1年ほどは事務や検品などの仕事を担当し、その後に製織担当となりました。はじめに様々な仕事を経験させてもらったことが、今の仕事に活きていると感じています。例えば、ほんのわずかな傷や糸のほつれがあるだけで、検品では規格外品として扱われます。規格外品を見つける度に「もったいないなぁ」と内心思っていました。
規格外品をゼロにすることは難しいですが、規格外品を極力少なくする。そのために、自分のできることをきっちりやっていく。製織の仕事において当たり前の心構えかもしれませんが、検品を経験したことで、その意識がより高まったように思います。
一つひとつを覚える過程に、面白みを感じる
タオル製織の仕事の難しさは、その日の気温や湿度によって、織りに微妙な違いが生まれることです。同じ糸を使っていても、織り目や織り密度などが微妙に変わることがありますし、糸切れのしやすさも変わります。
また、同じ設計の織機(しょっき)を使っていても、機械部品の精度や摩耗などが原因となり、それぞれの織機ごとに微妙な差が生まれます。「あっちの織機では上手く織れていたのに、こっちの織機では同じようにいかない」なんてことも、よく起こります。
ベテランのタオル職人となると、そうした環境や各織機の特性を考慮しながら、織り方や糸のテンションを微調整することで、最適な織りや質感を追求していきます。そういう姿を見ていると、製織の世界は本当に奥深いと感じます。
先輩職人と比べて、私はまだまだ知識も経験も不足していますが、一つひとつの細かいことを覚えていく過程には、面白さを感じます。最初は戸惑いや不慣れさも感じることもありましたが、知識や経験を少しずつ積み重ねるなかで、自分の成長を実感することができます。
製織の仕事の役得は、織りを担当したタオルに一番最初に触れることができることです。織り上がったタオルに触れると、「うわぁ、フカフカだ」「こんなに綺麗に柄が仕上がるんだ」といった言葉が思わずこぼれ落ちてしまうこともあります。
製織の仕事は、同じ作業を繰り返すように見えても、毎日が新たな発見の連続だと感じます。まだ、製織の仕事について日は浅いですが、そうした小さな発見を楽しめている自分がいて、この仕事は自分に向いていると感じることができています。
家族でタオルについて会話する機会が増えた
IKEUCHI ORGANICで働くなかでありがたく思うのが、子どもが病気になったり、急な予定が入ってしまった時に、職場の皆さんが嫌な顔をせずに対応してくれるところです。
子どもたちとの会話の中で、タオルについて話すことも増えました。IKEUCHI ORGANICのタオルを家族みんなで使っているのですが、「今回の新しいタオルも、すごくいいね」「自分はこっちのタオルのほうが好きだな」みたいなことを子どもたちから言われたりします。
自分が仕事で携わっているIKEUCHI ORGANICのタオルを、家族が喜んでくれている姿を見ると嬉しい気持ちになります。
これからも家族やお客様に喜ばれるタオルを届けていくために、製織担当の一員として技術や経験を高めていきたいです。
インタビュー2023年3月
取材・文/井手桂司
フォトグラファー/木村 雄司
IKEUCHI ORGANICの人
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